「はじめてセミナー(講座)を開催しようと思うんだけど何からやればいいんだろう?」
はじめてセミナーを開催してみようと思ったときに何をしていいかわかりませんよね。
そんな人のためにセミナー会場を運営しながら講師のサポートをしたり、自分でもセミナー講師を務めたりしている経験から、セミナー開催までの基本的な流れをお届けします。
セミナー・講座を企画する
まずはどのような目的でどのようなセミナーをするのかをきめましょう。
①セミナー開催の目的を決める
これからセミナーを開催する目的は何かを決めます。
「見込み客と繋がって自身の商品を売りたい」「実績を作りたい」「自身の成長のため」「人脈を作りたい」「会社にやれといわれてしぶしぶ」「自分の得意分野で誰かに貢献したい」「講師になったらモテる気がする」このような目的を決めましょう。
②誰のどんな悩みを解決してあげたいかを決める
セミナーに参加する人は、基本的には「今の自分に不満を持った人」が「その状態から変わりたい」という願望をかなえるために参加されます。
例えば、「やせたい人けど運動したくない人」とか「自分でかわいいアクセサリーを作ってみたいけどセンスがなくてできない人」「モテたいけど喋るのが苦手な人」
このようにどんな悩みを持った人を呼びたいか決めましょう。
③どのように解決するかを決める
セミナー参加者がどうやって悩みを解決するかを決めましょう。セミナーなので主に知識を得て悩みを解決するというのが解決策になります。
やせたい人けど運動したくない人→食事改善でやせる講座
自分でかわいいアクセサリーを作ってみたいけどセンスがなくてできない人
→アクセサリー作成ワークショップ
モテたいけど喋るのが苦手な人→異性にウケるコミュケーション術講座
このような感じですね。
④一人でやるか、協力者を募るかを決める
一人でも開催は可能です。ですが集客、当日の運営など協力者がいる方がやりやすので協力者してくれる人がいる場合は、協力してもらいましょう。
⑤懇親会の有無を決める
参加者とより深いコミュニケーションを取りたい場合は懇親会の手配をしましょう。
タイトルと告知文を作る
悩みを持っている人(ターゲット)の悩みをどうやって解決するかを決めたら、セミナーのタイトルと告知文を作ってしまいましょう。コツはターゲットが「そうそう、この悩みをどうにかしたいんだよ」と思ってもらえるようなタイトルと告知文がいいですね。
この段階では、セミナーの内容はざっくり決まっていればOKです。
先に日程と場所を決めて告知を始めてしまいましょう。理由はやっぱりやめたとならないためです。
告知を始めてしまえばもう逃げられません。セミナーを開催するしかない状況に追い込んでしましましょう。僕はいつもこの方法でやっています。
セミナーの詳細を詰めたり、パワポ資料を作ったり練習するのはそのあとで大丈夫です。
日程・場所を決めて集客する
日程と場所はターゲットにあわせて決めます。
主婦をターゲットにする場合は平日の日中。会社員がターゲットなら平日の夜か土日。
ファミリーを集客したいなら土日。
場所は、都心か郊外かですね。基本は交通の便のいい都心を選ぶ方が集客はしやすいですが、クルマで来る人が多い場合は郊外の駐車場がある場所又はパーキングが安い会場が良いですね。
会場は貸会議室やコワーキングスペースを探しましょう。
「地名」「セミナー」「会場」で検索するかスペースマーケットのようなセミナー会場検索サイトから探しましょう。
もし知り合いに飲食店オーナーがいれば営業時間外にお店を貸してもらうという裏技もありますよ。その場合プロジェクターとかがないことがほとんどなので要注意。
会場選びの時に気を付けること
- プロジェクターとスクリーンの有無
- プロジェクターとパソコンの接続端子の有無
- 使用するならホワイトボードとマジックの有無
- 受付スタッフの有無(コワーキングなら受付スタッフをお願いできることがあります)
- ネット環境(wifiの有無)
告知と集客を始める
場所と日程が決まったらいよいよ告知を始めましょう。
告知のやり方ですが、無料で行う場合はイベント告知サイトを利用するか、SNSで告知のどちらかです。
イベント告知サイトは、こくちーずやセミナー情報.COMなどがあります。おススメはストリートアカデミーですね。検索に強くて事前集金のシステム(手数料あり)があるので便利。
SNSの告知はFacebookでイベントページを立てて告知するかTwitter、インスタグラムでイベントを告知するかですね。
Twitterで告知をする場合はペライチなどの告知ページを作るサービスを使って告知します。
有料で行う場合は、SNS広告やgoogleのリスティング広告を使います。
注意しないといけないのは、まだ実績も信用もない人がイベントの告知をする場合は、よっぽどターゲットに刺さる企画と告知ページをつくらないと全然人があつまりません。無料だと特にそうですね。
なので、できれば知り合いに直接声をかけてセミナーに来てもらうのが一番現実的です。知り合いなら誰でもいいというわけではありません。むやみに家族や友達を読んでも来てくれません。これから開催するテーマに興味のある知り合いを呼びましょう。
そんな知り合いが身近にいないという場合は、興味ありそうな人が集まるところに足を運んで(オンラインでも可)その人たちと信頼関係を作りましょう。そこで知り合った人(ターゲット)にセミナーに来てもらって下さい。
あとは日ごろから、SNSやブログでセミナー主催者としての発信をして、つながっている人から「この人はこの分野が得意な人(専門家)なんだ」と思ってもらえるようになるとさらに集客しやすくなりますよ。
集客なんて無理だよ!と思うかもしれませんが大丈夫です。初めてのセミナーなんて集客できなくて当たり前です。
開催することが大事です。一人でも来てもらえればそれが開催実績になるし、参加者からの感想も貰えます。それを繰り返しましょう!
セミナー詳細を詰めてプレゼン資料作成して練習
告知を始めたらここにきてやっと、セミナーの詳細を詰め始めましょう。
告知を始めた後にやるのがポイントですよ。先に締切を決めて自分を追い詰める作戦です。
セミナーを行う場合、慣れるまではパワーポイントなどでスライド資料を作っておくほうがいいです。
緊張で内容が吹っ飛んでしまっても資料があればなんとかなります。スライド資料なしで言葉だけで伝えようとするとレベルの高いの話力が必要になるのであまりおススメはしません。
セミナーの構成は、ターゲットがこのセミナーでどんな悩みを解決して帰りたいかを意識して作りましょう。
ダメな例
ダイエットのやり方を知りたくて参加したのに結局、ダイエットの方法はおススメされたサプリを買わないとムリ。
良い例
ダイエットの方法を知りたくて参加。ダイエットに効果的な食事の方法を学べた。さらにおススメサプリを使うと効果がアップするらしい。
この例のように、参加者がこのセミナーに参加することで解決したい悩みを解決させてあげましょう。悪い例のように本命商品を買わないと結局ないも解決しないとなると参加者から信用を得れなくなり本命商品があっても購入につながりにくくなっていまいます。
セミナーの参加者に本命商品(サービス)を買ってもらいたいという場合は、セミナーで参加者から信用を得たうえでセミナーの最後に本命商品の説明をしましょう。
アクセサリー作成ワークショップ→自分の店の商品を買ってもらう
初心者向けホームページ作成講座→やっぱり自分で作るのは大変な人へホームページ作成
速読体験会→速読教室入会
もし、まだ実績も経験もない場合はセミナーのあとにモニター募集を安価、又は無料で実績と経験をつませてもらうといいですよ。
実際にお客さん相手に経験を積むのは、引きこもって勉強したり練習することよりも成長に繋がります。とても大事なことで実績がないうちはどんどんやった方が良いですね。
本命商品をお勧めする流れは、セミナーの最後に本命商品の説明をして、
- その場で申込をしてもらう
- 個別相談を申し込みしてもらい、その人に合わせた話しをする
このどちらかです。①は比較的に安価なものならその場で申し込みをしてもらいやすいでしょう。高額な商品の場合は、上手に伝える力がいるので上級者向けです。
②が一般的な流れですね。「今日のセミナーでは全体的な話しをしましたが、みなさんの状況に合わせた話ができていないので希望してもらえる方は個別相談を受け付けます。」というように話してもらえれば、講師の話しをもっと聞いてみたいと思ってくれた人が申込をしてくれますよ。アンケートを用意して希望日時を書いてもらいましょう。
個別相談では、その人の課題を明確にして本当に解決したい悩みは自分の商品で解決できますよっていうのをそっと背中を押してあげればよいでしょう。
セミナーは、一般的にはお試し商品のようなものです。
まずはお手頃な価格で商品(セミナー)を体験してもらって、その一部の人があたな(あなたの商品)を気に入ってをさらにお金を出しても買いたい(この人なら信用できるしお金を払ってもいいな)と思ってもらえるようにするための手段のひとつです。
本命商品がある場合は、遠慮せず最後に商品説明の時間をつくりましょう。
セミナーの構成ができたらあとは練習ですね。可能なら誰かに聞いてもらってダメ出しを貰いましょう。
セミナー本番を迎える
いよいよ本番です。
当日の流れは、簡単にいうと「受付→集金(当日決済の場合)→開催→アンケート記入→懇親会」という流れが一般的です。
当日は早めについて準備をしましょう。とくに気を付けるのはプロジェクターを使う場合です。一度つないでみてちゃんと接続できるかを確かめましょう。
一人で行う場合はぎりぎりまで受付をして席を案内して時間になったらすぐ始めなければいけません。途中で準備が足りないことに気づいても動けないので注意しましょう。遅刻する人がいた場合もいちいち中断させられてしまうので、その対応も考えておきましょう。
当日必要なもの(会場に用意してあればなしでも可)
- パソコン
- プロジェクターと接続端子
- スクリーン(なしでも壁に映像を映せれば大丈夫です)
- アンケート
- お釣りと領収書
あったら良いもの
- 録画用ビデオカメラ
まとめ
まとめると
- セミナーをやると決める
- セミナーを企画する
- 場所を決める・協力者の有無を決める
- 告知文を作って告知する・集客する
- 一人でやるか協力者を
- セミナー詳細を詰めてプレゼン資料作成して練習
- 本番
- 個別相談or本命商品
このような流れですね。
セミナーは個人で活動をしようと思ったときの実績作りや見込み客との接点作りに効果的な手段です。
何かを教えるということに抵抗がある人もおおいと思います。「人に何かを教えるにはまだ力不足だから」と勉強ばかりしていてはダメですよ。自分がやろうとするテーマを自分よりも知らない人に教えてあげればいいんです。
これからそのテーマを始めたい初心者になら教えることならできますよね。
勉強で得る知識と人に情報を伝えるスキルは別のものです。自信がなくてもどんどん人前で喋りましょう。人に教えながら足りない知識を身に着けて行くようにしましょう。
最初はうまくできなくて当たり前。勇気を出して開催しちゃおう!